荒木小児科医院

アレルギー免疫療法について

アレルギー免疫療法とは？

アレルギー免疫療法の歴史は古く、以前は皮下注射で行われていました。そのために痛みを伴い、時には強いアレルギー反応を起こすことがありました。また頻回な通院が必要でした。
2014年にスギ花粉舌下エキスを用いた免疫療法が施行されようになり、2015年にはダニが原因のアレルギー性鼻炎に対する免疫療法も開始されるようになりました。小児では5歳から保険適応になりました。

舌下免疫療法（SLIT）の特徴

１．数年間の服用

一日一回、少量から服用を始め、その後決められた一定量を数年間（3年以上）にわたり継続して服用します。

２．副反応について

副反応は従来の皮下注射と比べると格段に少ないのが特徴ですが、口腔内、喉の違和感、舌の腫れ、耳のかゆみなどが生じることがあります。これらはSLIT開始後2～4週間程度で多くは改善していきます。副反応予防のためにも服用2時間は激しい運動、入浴、アルコール摂取はさけるようにします。安定してきたら月1回の受診になります。

３．効果について

スギ花粉症の場合は翌年のスギ花粉飛散シーズンから、ダニアレルギー性鼻炎の場合は治療を初めて数か月後から効果が期待され、年単位で継続することで得られると考えられています。

４．施行医の条件

施行医はアレルギー領域の専門知識アレルギー経験を十分に持った医師であると定められています。当医院の院長はアレルギー専門医であり、その資格を有しています。